こんにちは、むいかです。
QuizKnockのイベント「QK REPORT」に参加しましたので、いつもと違うテイストでお届けします。
今回はズバリ、「QK REPORTレポート」です。
最初にお伝えしますと、めちゃくちゃ分量が多くなってしまいました。
ちょっと読むの大変な気がするので、特に見てほしい項目をリストアップしておきます。
おすすめ項目は
です。
忙しい方は目次から飛んでいただけると幸いです。
目次
QuizKnockってなに?(公式プロフィールより)
QuizKnock(クイズノック)は、東大クイズ王・伊沢拓司が中心となって運営する、エンタメと知を融合させたメディアです。「楽しいから始まる学び」をコンセプトに、何かを「知る」きっかけとなるような記事や動画を毎日発信中。
現在、全国の小・中学校、自治体での講演活動も積極的に行っています。YouTube(https://www.youtube.com/c/QuizKnock)チャンネル登録者数は184万人を突破。(2022年5月時点)
QKREPORTって?参加した経緯
QuizKnockをより多くの人に知ってもらい、「楽しいから始まる学び」というコンセプトをより身近に感じてもらうことを目的に、QuizKnockが新聞部に所属する学生の皆さんの取材に答えるプロジェクトです。学生記者の皆さんを対象にオンライン記者発表会を開催し、寄せられた質問にお答えします。
QKREPORT(https://www.portal.quizknock.com/events/570f26e2-b668-48a1-8eab-f5af2036e249)
当日の形式としては、
前半:学校新聞枠から2校、個人ブログ枠から1人が代表として20分ずつ取材
後半:事前に応募した質問と、当日チャットに書き込んだ質問を答える
という形でした。
登壇したのは伊沢さんと須貝さんです。
参加した経緯としては、個人枠が増えたからには応募するしか!という感じ。
もともとQKが好きで、ほとんどの媒体でフォローしていたため、QK REPORTの存在も知っていました。
最初は学校新聞枠しかなかったのですが、動画で個人ブログ枠が増えたという発表があり、即応募。
もともと発信活動をしていたので、参加のハードルは高くありませんでした。
私個人としては、情報発信する人がもっと増えて欲しいという気持ちがあり、そうした観点から事前アンケートでは「情報発信とQK」というテーマで申し込みました。
残念ながら直接取材することはできませんでしたが、事前質問&チャット質問に答えていただいたのでガッツポーズ。
今回の記事構成について
今回私は、「情報発信」というテーマに絡めて質問をピックアップしました。
直接発信活動に明言されたものではない質疑応答でも、つながる部分があるな、と思うものは取り上げています。
一部省略したり、表現を変えている部分はありますが、できる限り実際の温度感を残したつもりです。
実際に質問をしたのはイベントに参加した学生さんたちですが、本記事では便宜上、私のオリジナルキャラクターにすべて担ってもらっています。ご了承下さい。
情報発信におけるコンテンツの考え方・伝え方
はじめに、様々なコンテンツを作っているQuizKnockのお二人が、情報を発信をするにあたって意識していることをテーマとして取り上げました。
コンテンツ作りで大切なこと、面白いと感じていること、企業案件について、ものの伝え方、リサーチ方法などについてまとめました。
一番印象に残っている動画
QuizKnockで一番印象に残っている動画は何ですか?
ギンビスでプレゼンした動画ですね。
伊沢:別にクイズじゃなくても良い、知識を面白がって、人を巻き込んで手作りのことをやるみたいな、初期衝動が全部詰まってるから。
サマーウォーズの動画は構成がすごく綺麗。
須貝:今は一番人気みたいになってますけど、やっぱストーリーが伝わるよね、この動画からは。
ストーリー関係なくていいんだったらウォータースライダー。
【感想】
印象に残っている動画とその理由を考えることで、「面白さとして大事な要素はなにか」というコンテンツを作る上での根幹部分に帰結すると考え取り上げました。
やはり、「構成がしっかりしている」というのはすべての発信媒体においても重要であると改めて感じました。
どれだけ内容が良くても相手が理解できなければ、伝えられなかったのと同じなので…。
例えば、Instagramだったら10枚のフィードという限られた中で、「序論→本論→結論」といった基本的な構成を盛り込む必要があります。
私も投稿を作るにあたって、紹介する内容を入れ替えたり組み直したりと「どの順番が一番しっくり来るか」を考えています。が、なかなか難しい。
しかし、構成がしっかりしているサマーウォーズの動画が伸びているように、一連の流れがしっかりしている投稿の方が反応は大きい気がします。
自分が伝えたいことをただ伝えるのではなく、相手の理解に合わせてしっかり導線を引いてあげることの必要性を改めて感じました。
一番面白いと思ったクイズ
人生の中で、一番なるほど/面白いと思ったクイズは?
QKに入って思うのは、案件動画かな。
須貝:「なるほど」っていうのはとっさに思い出せなくて申し訳ないんだけど…
「話のきっかけ、スタートにしたいからクイズ出したい」っていう、企業さんとする、案件動画は良いことだなと思っています。
案件動画を見てもらうと、その企業が言いたいことがクイズになってるはずなんですけど。
「あ、そんなこと言いたいんだ」って思いません?
そういうのが毎回面白いですね。
【感想】
なるほどな!と思った視点の一つです。
案件やタイアップって、どの媒体でも、どんな情報発信者でも評価が微妙になってしまうことが多いと思うんです。
その点、QuizKnockは案件動画もちゃんと面白くて再生数もだしているので凄いなぁと思っていたんですが…。
「企業の言いたいこと×クイズ(QuizKnockの強み)」が上手にかけ合わさっているからこそ、そのような結果に繋がっているのだなと。
情報発信者はなんとなくではなく、企業が何を推したいのか?ということをしっかり把握した上で、自分らしさを持って紹介するべきだと思いました。
物事を伝える上で意識していること
物事をわかりやすく・楽しく伝える上で意識していることは何ですか?
順序、定義、概念をしっかりさせること
伊沢:こうすればいろんな人に分かるんじゃないかなっていう順序立てがされているコンテンツが分かりやすいのかなと思うんですよね。
あとやっぱり、定義や概念とか、物事を伝えるときにすっ飛ばしていけないことってどうしてもある。
楽しく伝えるという点においては、「分かってもらうこと」や「分かったという達成感があること」がとても大事だと思うので、その順序とかはすごく気を遣っているかな。
あとは、笑顔であること。笑っていること。
伊沢:楽しいときに笑い、悲しいときに泣き、悔しいときに悔しがる。
これ基本的なことなんだけど、めちゃくちゃ難しいんだよね実は。
「何を言わないようにするか」とかは、めっちゃ気をつけてますね。
須貝:頭いい人は誰にでも分かるように伝えられるって、よく聞くと思うんでけど、それは本当はちょっと違っていて。
頭いい人は専門用語を使わなくていいとこまでで止めてくれてるんですよね。
本当はもっと分かってほしいから、専門用語とか数式とか使って全部説明したい。でもそれはやめていて。
もっと気になって「こういう事ですか?」って聞かれたら、その人の質問に対しては答えられるようにしているつもり。
【感想】
個人的に、須貝さんの「何を言わないようにするか」の話が今回のレポートの中で一番印象的でした。
「頭いい人は誰にでも分かるように伝えられる」ではなくて「頭いい人は専門用語を使わなくていいとこまでで止めてくれてる」。
確かに、この部分は言わないほうがわかりやすいだろうな、と止めておくことってよくあります。
(逆に受け取り側で、もうこれ以上情報詰め込まないで!と思うことも。)
何を伝えるか、何を伝えないか、という取捨選択は情報発信における肝だなと思いました。
文章・トークで相手を引き込ませるには
相手を引き込ませるトーク・文章として意識していることはありますか?
一番大事なのは、相手が今何を求めているのかを常に考えておくこと。
伊沢:喋りを売り物にするコンテンツというのは基本的に買い手がいる。
買い手にどうなってほしいかが一番優先順位が高い。
「今、誰のために何をしなきゃいけないのか」、これは常に持っていなきゃいけない意識だなと思いますね。
「今は真実を隠さなきゃいけない」、逆に「真実から言わないと誤解されちゃう」みたいなのを、その場に応じて分けていくことは大事にしているかな。
僕は「分かる」っていうことがとにかく大事かなと。
須貝:だから「例えば」を話す。
例示で納得してもらう、腹落ちしてもらうっていう根底には「分かると楽しい」というのがある。
話の内容が分かるからもっと聞きたいと思う、逆に分かりさえすればなんでも面白くなる。
人や場所に合わせて、分かってもらえるような内輪ネタや例示とかはよく使います。
リサーチ方法について
相手が求めるものはどのようにリサーチしてますか?
YouTubeだったらコメント欄読む。講演会はTwitter見たりとか。
伊沢:あとは客層お客さんどんな人来ますかっていうのは必ず聞くようにはしてますね。
学校で講演会やってた時とかは、事前に学校の校風とかをすごい聞いた。使えるリサーチ手段は何でも使うみたいな。
下調べはめっちゃやりました。
須貝:学校によって特色とかは違うから、やっぱり誰に話に行くのかを調べとくのは大事なんじゃないですかね。
情報発信におけるコミュニケーション
続いて、視聴者さんやフォロワーさんとのコミュニケーションというテーマで取り上げました。
須貝さんはTwitterでのコミュニケーション、伊沢さんは誹謗中傷についてです。
勉強以外のルーティン
勉強以外のことで毎日欠かさず行っているルーティンはありますか?
Twitterにおはようって書いてる。
須貝:あれ僕、結構大事だと思ってて。
長い文書くと、みんな僕に話しかけづらくなるかなと思っているんですけど、僕はみんなとちょっとでも話したいんで。
短い文で、みんなも絶対おはようって言えばいいから。
【感想】
これSNS情報発信者の方はかなり大事だなと…!
フォロワーさんが多い方は「メッセージ送りにくい」と思われてしまっている説はあるかも。双方のコミュニケーションは大事ですよね。
私も意識しないとストーリーズが自己完結型になってしまうことが多いので、積極的にアクションしてもらえるように気を付けないといけないなと思いました。
誹謗中傷の受け止め方
否定的な意見や誹謗中傷などに対する受け止め方を知りたいです。
これ永遠のテーマ。現代を生きる発信者になる人がすごく増えているから。
伊沢:まず僕の中で大事にしてるのは、最初は無視。
無視するのは難しい。でも僕は論理的無視が大事だと思ってて。
俺が見ている世界とそれぞれが見てる世界って違うから、その人は俺の視点の1/10も分かってないと思う。
「向こうがわからない論理があって俺はこういう行動をとっているんだ」「だから無視します」と僕は思ってます。
メディアに出る人間としてはもちろん他人の意見ってのは大事にしなきゃいけない。
でも本当に気の利く大事なコメントをしてくれる人って、その見えてる世界の違いとかも分かってコメントしてくれてる気がするんですよ。
そうじゃない剛速球、とりあえず投げつけてくるやつは僕はそれは必要がないものだと思っているので、無視しようと思ってます。
心に刺さらないようにしているという感じですかね。
負の感情を力に変えることができるのは、結構一握りの人間で、それは無理してやらなくていいと思ってます。
目を背けることも大事というか、目を背けたほうがいい。そういう人らを直視しなくてもいい。
無視するのが簡単だとは言わない。頑張って無視しましょうと僕は思ってます。
情報発信におけるマインド
情報発信をするにあたってのマインドに関係する質疑応答を取り上げました。
メディアに出るときに曲げないこと
メディアに出演するにあたって曲げないと決めていることは何ですか?
QuizKnockとしてのブランドを守ること。
伊沢:基本的にメディアはその場その場の空気とルールがあるんでそれを守るんですけど、その上にはやっぱりQuizKnockとしてのブランド。
QuizKnockとして、「知識を曲げない」とかいうことに関しては一番守ろうとしていますね。
僕は理科を主軸にしているってことが曲がってなければいいかな。だから何でも理科の話するようにしてますよ。
キャラは曲げないみたいな。
不安への心構えと心持ち
受験に向けた心構えや心持ちについて教えてほしいです。
「根拠のある不安か、ない不安か」
伊沢:不安になったときは、「根拠のある不安か、ない不安か」というのを考えてみてください。
根拠ある不安だったらそれに対処して、根拠ない不安は根拠がないからいいやと思ってください。
じゃあ、根拠のない自信を持ってください。
確かに、それは大事かもしれない。
根拠のない自信は不安を吹き飛ばしてくれるから。
絶対勝てるんだから。
須貝:自分にできないはずがない。そんなんできひんはずがないんですよ。
やっぱ、それでいきましょう。
【感想】
須貝さんの関西弁が好きだったのでそのまま残してしまいました。
漠然とした不安に襲われることってありますよね。
今回の質問は受験に関する不安でしたが、何事も共通する話だなと思い、マインドの枠で取り上げました。
情報発信においても、思うような結果が出ないと焦るし不安になりますが、不安ならなにかの指標で確認してみるべきだし、測れるものじゃないなら、大丈夫って前に進むべき。
「根拠のある不安」「根拠のない自信」、どちらも大事だなと思いました。
情報発信をしよう
こちらがテーマとしては、最後の項目になります。
◯◯(特定のジャンル)について動画で取り上げることはありますか?
回答としては「あるかもしれないし、ないかもしれない」。
伊沢:QuizKnockの動画はクイズがメインで、クイズの題材は無限だから、特定のテーマを深掘りというのはあんまりしない。
校正・校閲を通すという形で、僕たちは皆さんに知ってほしいことへの一歩目づくりをサポートして行きますよという次第でございます。
是非あなたが取り上げて、あなたが発信してほしい。
須貝:僕達に取り上げてほしいと思われるのもすごくよく分かるんですが。
今回は記者会見という場ですから、あえて言います。
皆さんはメディアをお持ちなので、僕らのことをニュースにしてくれると思っているんですけど、是非あなたが取り上げて、あなたが発信していくっていうのはやってほしいです。
私がやるぞって。
- QKはクイズという形で最初の一歩目をサポートする
- ぜひあなたが発信しよう
【感想】
「自分が発信する」
本当にその通りで、これが一番重要なことではないでしょうか。
情報発信活動に対して、「本当はちょっと気になっているけどなかなか手が出しづらい…」という人もいるかもしれません。でも、必要なのは少しの勇気だけです。
例えば今回、QuizKnockの方々は、QK REPORTを通して私達に発表する機会を与えてくれました。これを機にメディアを始めた方もいると思います。
こんな風に、意外と始めるきっかけは転がっているものです。
昔と違って、ネットやSNSが発達した現代では、情報を受け取るだけでなく、発信する側にも簡単になれます。
もちろんそれは少し危険な側面もありますが、それ以上に素晴らしいことだと思います。私も最初はすごく勇気が言ったけれど、情報発信をはじめて本当に良かった。
「自分から情報を発信すること」は、「能動的に学ぶこと」だと思います。
私も須貝さんと同意見で、「是非、あなたが発信していってほしいです」。
感想(編集後記)+おまけ
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
結構な量になってしまいました…。
どれもこれも内容が良すぎて、全部そのまま書きたいくらいでした。
が、如何せんそんなわけにもいきませんので、厳選しました。
これでも厳選したんですよ…。
本当はブログ2本に分けようかと思ったレベル。
ここから更に続くんかい、という感じですが、イベントに参加した感想と編集後記、おまけ的なものを。
興味ある人だけ見ていってね。
イベントに参加した率直な感想としては、本当に楽しかったです。
まさに「楽しいから始まる学び」でした。
QuizKnockは、知識の一歩目、興味の一歩目をサポートしてくれる存在だなと改めて感じました。
あとは、伊沢さんや須貝さんがいつもどんな事を考えながら物事を伝えているか、ということに触れることができたのが良かったです。
なんならちょっと泣きそうになっちゃいました。
さて、イベントの中で、
気分が沈んで勉強したくないときどうしてましたか?
という質問があり、
俺は気分が沈んだとき用の勉強は用意してましたね。
具体的に言うと、マスター・オブ・整数(数学の問題集)を解いてました。
そうそう、これが本当に俺の得点源になると思えない、全然使わないんだけど、なんか面目も立つ遊び、趣味みたいな。
QuizKnockとかそうならないかな。
とおっしゃっていたんですが…。
QuizKnockの動画めっちゃ受験勉強の息抜きにしてました!!
なってます、面目も立つ、言い訳を与える存在になってます。
私は受験のスタートダッシュが遅く、基本的に睡眠以外全部勉強!という生活だったのですが、唯一の休憩が、お風呂でQuizKnockの動画を見ることでした。
「QuizKnockの動画はタメになるから…勉強だから…」って言い訳にしていました。
受験生の皆様、おすすめです。
本当に最後。
表情が見えない記事媒体において、皆さんがライターとして楽しく伝えるために気をつけていることは何ですか?
という、まさに今この状況の質問。
楽しそうな文は書けるかなとは思ってます。
須貝:めっちゃ簡単なことなんですよ、ビックリマーク使うとかね。
あとは楽しく伝えるのはやっぱり分かる方が楽しいんですね、結局。
例えば 太字のとこだけ読んでも意味が分かるようにするとか。絵を時々挟んで、情報の量をコントロールしたりとか。
少ない取り方でも情報が伝わるようにとかはめっちゃ考えてますね。
という有り難いアドバイスがありましたので、上記を踏まえて記事作成してみました。
冒頭に吹き出し使ったり、ポイントまとめをしたり、図解を入れたりしてみたんですが、そんな工夫を上回る文字量だったかもしれません。
許して!!!!!!!
この熱量が伝わって、QuizKnockにハマる人が増えますように。
以上、QK REPORTレポートでした。
それでは、よしなに。
muika(むいか)
・2001年生まれ。都内大学生。
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